自己啓発で学ぶことはゴールではなく手段。経営者・リーダーが知るべき「行動」という名の燃料とは

「自己啓発セミナーが好きでよく参加するんです」「自己啓発本も年間何冊も読みます」 向上心を持つことは素晴らしい。自分を高めたいという気持ちは、経営者にとって不可欠なものです。


しかし、自己啓発セミナーに参加したり、本を読んだだけで、本当に成長できているのでしょうか? 変化を実感できているでしょうか?そして、成功に繋がっている実感はあるでしょうか?


自己啓発のイメージ


自己啓発で終わってしまう罠

決して自己啓発や、自己啓発を好む方を否定するわけではありません。 しかし、自己啓発を導入しても成長しない人・変化できない人・成功につながらない人が出てしまうのはなぜでしょうか? それは、自己啓発でよくあるケースに原因があります。


「自分にとって幸せなことをイメージしましょう」「自分がどのような人生を歩んでいくのが良いのか深くイメージしてください」 確かに、自分の成功している姿、自分が幸せな姿をイメージすることは大切です。 しかし、自己啓発で良くないのは、そこで行動を終えてしまうことなのです。



人は忘れる生き物

自分の幸せや成功のイメージを持ったとしても、人は常にそのイメージを意識して過ごせるわけではありません。 忙しさにかまけて結果的に忘れてしまうこともあります。


そもそも人は忘れる生き物です。 エビングハウスの忘却曲線によると、人は20分後には42%を忘れ、1時間後には56%を忘れ、1日で74%のことを忘れてしまうのです。 


そして1ヶ月経ったときには約80%ものことを忘れると言われています。 1日経った時点で約3/4のことを忘れてしまうのです。


忘却曲線のイメージ


ですから、自己啓発でその瞬間にどんなに素敵な未来を描いていも、そのまま忘れてしまうことが多いのです。



イメージするだけではダメ

ともすれば、忘れないようにメモをする、ビジュアルイメージに残して自分の中に落とし込むということが重要です。 


幸せな自分や成功したときの自分(GOAL)を紙に書き出してみる、 ビジュアライズすることは勿論大切なのですが、もっと大切なことはGOALだけでなく具体的なプロセスをイメージしておくことが大切なのです。



具体的なプロセスを描く

例えば1年後の10月にNYへ行く!という目標を立てたとします。 そしてそのイメージを膨らませることにより、NY行きの実現度を高めようとします。


では、それだけで本当にNY行きが叶うのでしょうか。 実際にイメージするだけでなく、具体的な行動プロセスを意識することが必須となるのです。


NY旅行のイメージ

1年後の10月にNYに行きたいのであれば、 「毎月2万5千円ずつ貯金して30万貯める。そのために今月から給与天引き貯金を始める」 「最低限の英会話ができるようになっていた方が良い。


旅行中に困らない英語力を身に着けるために、一日30分ずつで良いから英語の勉強をする」 「10月にお得に行くために、4月の時点で旅行代理店に行き、お得な情報を集め始める」 などの具体的な行動プロセスを取っておくことが重要なのです。



ゴール達成の確立を高めるために

要はGOALを明確にするだけでなく、そのGOALに至るために必要なプロセスそのものをより明確にしていく、 明確なプロセスに沿って着実に実行していくことが目標達成の確立を高めるのです。


つまりは、自己啓発を基に自分の人生の幸せを考えるにしても、 サロンの成功をイメージするにしても、具体的な日々の行動プロセスを明確にイメージして実践していくことが必須なのです。


自分で決めた具体的な行動を、着実に守ることができればNY行は勿論、 サロンの経営成功や人生の幸せを手に入れることもできるでしょう。 GOALの明確化に伴う、逆算的なプロセスの明確化も行っていくことをお勧めいたします。




行動こそがすべて

自己啓発は、あくまで行動するためのきっかけに過ぎません。 行動こそがすべてなのです。 どんなに素晴らしい目標を掲げても、行動しなければ何も変わりません。


「千里の道も一歩から」という言葉があるように、 どんなに遠い道のりでも、まずは一歩を踏み出すことから始まります。



小さな一歩を踏み出す勇気

もしかしたら、あなたは「自分には無理かもしれない」と思っているかもしれません。 「どうせ私にはできない」と諦めているかもしれません。 


しかし、そんなことはありません。 誰でも、小さな一歩を踏み出すことができます。 そして、その小さな一歩が、大きな変化を生み出すのです。



自分だけの物語を紡ぐ

自己啓発セミナーや本は、あくまで参考に過ぎません。 あなた自身の物語は、あなた自身で紡いでいくものです。 誰かの成功談を鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考え、自分の足で歩むことが大切です。


この記事を読んだあなたが、自己啓発に満足せず、 行動という名の燃料を燃やし、自分だけの物語を紡ぎ始めることを心から願っています。



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