人財育成は「未来への投資」~経営者・リーダーが知っておくべきスタッフの成長戦略とは?~

「人財育成は大切だとは思うけど、具体的に何をすればいいのか分からない…」


多くの経営者が抱える悩みではないでしょうか? 特に、美容業界のように技術や接客スキルが重視される業界では、 人財育成がサロンの成長を大きく左右します。 


しかし、日々の業務に追われ、スタッフの教育に十分な時間を割けないという方も多いかもしれません。 今回は、人財育成の重要性と、具体的な育成のポイントについて深く掘り下げて考えていきましょう。




人財育成は「企業の成長」そのもの

人財育成は、企業を成長させることに直結します。 逆に言うと、美容業界において人財育成ができなければ、そのサロンは成長しないだけでなく、 衰退してしまう可能性すらあります。


なぜなら、「人」こそがサロンの最大の資産だからです。 どんなに素晴らしい技術やサービスがあっても、それを提供する「人」がいなければ、 お客様に価値を届けることはできません。 だからこそ、優秀な人財を育成することによって、 企業を成長させて繁栄する状態を作っていく必要があるのです。



「企業の成長」と「人財育成」の密接な関係

実際に人財育成と言っても何をすれば良いのか分からないという方には、 企業がどのように成長していきたいのか?という点を明確にしていくことが良いのです。 


例えば、個人経営の美容室が将来的に複数店舗を経営していきたいとなったとします。 そうすると、将来的に複数店舗をまとめていくことができるマネージャーの存在が必要となります。 そしてマネージャーにはどのような仕事をしてもらいたいのかが徐々に見えてきます。経営者が現場にいなくても、マネージャーを中心に組織として回っていく状態を作ることができると良いですね。



となるとマネージャーは人をまとめるマネジメント能力だけでなく、 現場がより効率的に回りやすくする仕組み作りができなくてはいけません。 また経営者の代わりになって経営数値や現場のチェックを行う必要もあるでしょう。 


更には、部下である店長陣の評価ができなくてはいけませんから、 客観的に人を見る目が無いといけません。 感情的にならず物事を俯瞰してみることができる能力が求められているのです。



求められる能力を明確にする

客観的に物事を俯瞰できるようになるためには、 日々何に注意していく必要があるかが見えてきます。 自分の機嫌に左右されないように感情のコントロールをしなくてはいけないですし、 部下に注意するときも配慮をしつつも遠慮のない適切な意見を述べるようにならなくてはいけません。


これらのことを踏まえて言うなれば、 要は経営者が求めるものによって、必要な人財・人物像も変わってくる部分があるということなのです。 そして求める事が明確になってはじめて、 どのような人財として育ってほしいかが明確になるのです。



「第二領域」への取り組み

ですから、まずは経営者自身がどのような方向性で会社を成長させていくかを明確にさせること、 それに伴う人財であるために必要な能力を明確化させるということが必要なのです。 こういった事は、今すぐ取り組まなくても良いことです。 



しかし、将来的に必ず必要となる重要な事です。 緊急ではないが重要なことにしっかりと向き合っていくことこそが、 将来的に組織を成長させることに直結します。 経営者はこの第二領域に向き合う時間を作らなくてはいけません。



未来への投資

こうして積み重ねていくことにより、人財育成が実現されるのです。 まずは時間をしっかりと確保して、 人財育成をするためのポイントを改めて書き出してみる事をお勧めいたします。 



人財育成は、未来への投資です。 今日、蒔いた種は、必ず未来に芽を出します。 焦らず、諦めずに、あなたの理想のチームを作り上げてください。 そして、共に成長できる喜びを、ぜひ分かち合ってください。 あなたのサロンの未来は、あなたの手で、そして、共に歩むスタッフの手で、切り拓かれていくのです。


すべての連載記事一覧へ