美容サロン経営の羅針盤:情熱とブランドが織りなす航海


「美容サロン経営で一番大切なことは何ですか?」 この問いは、大海原に漕ぎ出す船長に「航海で大切なものは何ですか?」と尋ねるようです。


航海において 羅針盤がなければ、船は進むべき方向を見失い、嵐に翻弄され、座礁してしまうかもしれません。 


同じように、美容サロン経営においても、最も大切なことを見失えば、日々の業務に追われ、スタッフのことで頭を悩ませ、売上を上げることに必死になる中で、いつの間にか夢見た未来から遠ざかってしまうかもしれません。





企業生存率という名の荒波

「企業生存率」という言葉を聞いたことがありますか? それは、まるで残酷な航海のように、企業がどれだけ長く生き残れるかを示す指標です。 


設立から1年後には60%の企業が倒産・廃業し、5年後には85%、10年後には94%が荒波に飲み込まれていくというデータがあります。


20年以上継続する会社は0.3%、30年以上となると0.025%という、まさに天文学的な数字です。 この数字は、経営という航海がいかに厳しく、険しいものであるかを物語っています。




ブランドという名の灯台

しかし、暗い海を照らす灯台のように、企業の生き残り/事業発展のヒントがあります。 それが、「BRAND/ブランド」という灯台です。 ご自身の美容サロンをBRAND化していくことができれば、厳しい荒波も乗り越え、夢見た未来へとたどり着くことができるでしょう。



ブランドとは何か?

「BRAND/ブランド」と聞いて、何を思い浮かべますか? 多くの人は、高級ブランドを思い浮かべるかもしれません。 しかし、ブランドとは、単に高価なものではありません。 


例えば、エルメスのバーキンとしまむらのトートバッグ。 どちらも同じ「バッグ」ですが、選ばれる理由が全く異なります。 エルメスのバーキンは、特別な日のためのステータスとして、しまむらのトートバッグは、普段使いのカジュアルさとして、それぞれのニーズに応えています。 どちらも「ブランド」として成立しているのです。


つまり「BRAND/ブランド」とは一言で言うなれば、「選ばれる理由・価値」のことなのです。




美容サロン経営という航海

美容サロン経営も同じです。 26万軒以上の美容室がひしめき合っています。理容室・アイラッシュサロン・アイブロウサロン・ネイルサロン・エステサロンも同様にオーバーストア状態です。

このような美容サロン戦国時代において、お客様に選ばれ続けるためには、自社の強みを磨き、他社との明確な違いを生み出す必要があります。 それは、技術力かもしれませんし、接客サービスかもしれませんし、お店の雰囲気かもしれません。


自社ならではの「選ばれる理由・選ばれる価値」を創り上げることが、BRAND化の第一歩となるのです。



従業員という名の乗組員

また、従業員にとっても「選ばれる理由・選ばれる価値」は重要です。 働きがいのある環境、成長できる機会、共に夢を追いかける仲間。 従業員が「この会社で働きたい」と思える魅力が、企業の成長を支える力となるのです。



情熱というエンジン

そして、何よりも大切なのは、経営者自身の情熱です。 「お客様を笑顔にしたい」「従業員と共に成長したい」「業界を盛り上げたい」 揺るぎない情熱こそが、困難を乗り越える原動力となります。





まとめ

美容室経営において一番大切なことは、「事業を継続させる」ことです。 そのためには、BRAND化という灯台を掲げ、お客様と従業員に「選ばれる理由・選ばれる価値」を創り上げることが重要です。 そして、情熱というエンジンを燃やし続け、夢に向かって突き進むことが、成功への道となるでしょう。


あなたは、どんな羅針盤を持って航海に出ますか? どんな灯台を頼りに、未来を目指しますか? そして、どんな情熱を燃料にして、航海を続けますか? 答えは、あなたの中にあります。 さあ、羅針盤を手に取り、あなただけの航海へ出発しましょう!


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