美容院経営では「戦略/戦術」が重要!具体的に「戦略/戦術」とは何かを考える

こんにちは。 Beauty Salon Branding College(BSBC)の学長/No1 Salon Branding Producer/美容室・美容院・ヘアサロン経営コンサルタントの高橋譲太郎です。BSBCでは、美容院・美容室・美容サロンの経営についての情報発信と、本格的に経営改善をしていく方のためのコンサルティングをご提供しています。

さて、今回は【美容院経営の「戦略/戦術」が重要!具体的に「戦略/戦術」とは何かを考える】という内容をお伝えしてまいります。

戦略や戦術という言葉は、日常的に使うこともありますが、具体的にどのようなものだと定義づけておくのが良いのでしょうか。そしてその戦略や戦術を、美容院経営においてどのように考え生かしていくのが良いのでしょうか?



私は現在MBA(=Master of Business Administration/高度な経営学を学ぶビジネススクールの修了者に与えられる学位) について学んでいるのですが、ある書籍では【戦術のない戦略では、勝利への道のりが遠くなる】【戦略の無い戦術は、敗北前の騒音である】と記されていました。

マクロ視点での戦略と、ミクロ視点での戦術の両方をバランスよく実現することの必要性を説いたのが、この言葉と言えるでしょう。戦術や戦略という言葉は紀元前の中国の武将、孫氏にさかのぼると言われています。

もともと、戦略という言葉も、戦術という言葉も、戦争用語でした。それが現代においてはビジネス用語としても浸透し、「経営戦略」という表現などで多用されるようになったのです。

言葉の定義付けを行うのであれば【戦略】は大局的な目的や方針であり、未来に向けてのものなのです。一方【戦術】は、局所的であり、手段や方法として現在に観点をおくことが多いと言えるでしょう。美容室や美容サロン経営においては、【戦略=ビジョン】【戦術は日々の取組み事】と置き換えると分かりやすいかもしれません。

では、戦術はしっかりしているが戦略が薄っぺらい美容院があったらどうなるでしょうか。

おそらく、その瞬間瞬間では一時的な成果は出すことができます。しかしながら、将来のビジョンが明確ではないため、起業としての総合的な経営方針が見えにくくなり、長期的に勝ちにいくことはできなくなるでしょう。経営のベクトルがバラバラであるため、意思統一が図れず、組織のまとまりが無くなっていくことが予想されます。そうするといつしかヒト・モノ・カネの経営資源が枯渇していってしまいます。

一方で、戦略である将来ビジョンはしっかりとしているものの、目の前に起こる問題を解決するための戦術が弱ければ、結局のところ企業体力が衰退していくことになります。問題を突破できずにいる状態ですので、将来ビジョンの実現には相当な時間がかかってしまうのです。

他のもので例えると「家作り」がイメージしやすいでしょう。戦略は設計図であり、戦術は施工です。どんなに素晴らしい設計図であっても、施工がなされなければ家は完成されません。逆に設計図が無い施工では、ハリボテの家が出来上がってしまい、すぐに壊れてしまうでしょう。

美容院・美容サロン経営において言い換えるのであれば、トップの戦略(将来ビジョン・経営の設計図)がしっかりと組織全体に共有され、チームメンバー全員で戦術(日々の取組み・具体的なアクション)を実行していくことが重要なのです。

一点注意していただきたいことは、現場の戦術が良いから、将来的な戦略も良くなるということはありません。戦略・戦術共に重要なのは間違いありませんが、まずは有効な戦略(将来ビジョン・経営の設計図)をしっかりと考えることが重要なのです。

【本気で価値あるサロン作りを目指す方へ】
Beauty Salon Branding Collegeでは、マーケティング・マネジメント・サロンブランディングという3つの観点から経営のヒントをご提供しています。また本格的に経営改革をしていきたい方には、無料経営相談・経営コンサルティングのサービスもございます。

経営を改革し、理想のサロン作りをしていきたいという方は、お問合せフォームよりお問合せ下さい。

美容院・美容室・美容サロン経営を学ぶならBeauty Salon Branding College(BSBC)
No1 Salon Branding Producer 高橋譲太郎


すべての連載記事一覧へ