美容室・美容院経営において、ホットペッパービューティーはプラスの存在か・マイナスの存在か?を考える

こんにちは!BSBC学長/美容室・美容院・ヘアサロン経営コンサルタントの高橋譲太郎です。

さて、今回は【美容室・美容院経営において、ホットペッパービューティーはプラスの存在か・マイナスの存在か?を考える 】という内容をお伝えしてまいります。

 

私は、2010年の10月から2013年の6月までの約2年半、Hot Pepper Beautyの営業マンとして働いていました。1人オーナーの個人店から、100店舗を展開する超大型グループサロンの窓口としてもサロンを担当しておりました。また高単価・高付加価値を提供するサロンもありましたし、低価格の業務委託サロンとして展開し売上高がとても高いサロンも見てきました。

 


これらのサロンは全てHot Pepper Beautyを使っていました。そして、その際によく聞かれたのは、「ホットペッパービューティーは、使えば使うほど抜けられなくなる」という声です。時には、「ホットペッパーは麻薬のようなものだ」とおっしゃるオーナーさんもいらっしゃいました。

 

一方で、「ホットペッパーをやって本当に良かった」「次の出店の際もホットペッパーの最高プランを活用していきますね!」というオーナーさんもいらっしゃいました。

 

同じホットペッパーですが、両者の違いは何なのでしょうか。

 

その答えは一つです。それはホットペッパーを活用しているのか、ホットペッパーを活用できていないのかの違いです。

 

ホットペッパーの活用度合いが高いサロンさんほど肯定的に捉えており、ホットペッパーの活用度合いが低いサロンさんほど否定的に捉えていました。

 

では、「ホットペッパービューティーは、使えば使うほど抜けられなくなる」という声が上がったり、時には「ホットペッパーは麻薬のようなものだ」という声が上がるのであれば、なぜやめられないのでしょうか?

 

否定的に捉え、お金がかかることに文句を言うくらいであれば早々に辞めてしまえばよいはずです。しかしそれでも止めるサロンさんは決して多くなかったのです。

それはなぜかと言うと、ホットペッパーにインフラを握られていたからにほかなりません。ホットペッパーにインフラを握られているということはどのような意味かというと、依存度が高いということです。

 



依存度が高い、すなわち様々な観点でホットペッパーを使用しており、それにとって代わるものを用意できていない状態なのです。

 

一番分かりやすい例で言うと、集客については全てHot Pepperに頼っており、自社のホームページや多媒体、インスタやツイッターなどのSNS系も使えていないという状況です。

 

また予約表もサロンボードを活用しており、顧客情報もサロンボードで管理している。DM機能もあるほか、最近ではお会計機能も備わってきています。そしてスタッフのリピート率も見えるようになってきました。そうすると自前でPOSシステムを導入しなくても済むのです。

 

更には求人ページ機能も申し込むことができるため、集客プロモーション/NET予約導線/予約管理/顧客管理/データ分析/求人プロモーション/DMによる再来アプローチなど、様々なことをホットペッパーで行っている状態です。

 

これと並行して、ホットペッパーとは別の販促アイテム・管理ツールがあれば良いのですが、自前で用意していないサロンさんがほとんどです。


そうすると、結果的にホットペッパー依存度が高くなり、いつまで経っても脱却できなくなるのです。

 



一方で、Hot Peppeを使いこなす!と決めてフル活用していくのであれば、それはOKと言えるでしょう。私は元ホットペッパーの営業として、現在は美容室経営者・経営コンサルタントとして、様々な観点からホットペッパーのメリット・デメリットを捉えています。

 

そこで思うこととしては、ホットペッパーは良くできているということです。私が入社する以前は単なる集客媒体でしかありませんでしたが、今は集客から顧客管理、求人プロモーションやデータ分析など、もはやサロンにとってのインフラと言えます。

 

そのインフラをフル活用するのであれば効率的なアイテム活用になると言えるでしょう。

 

ですから、これから先の美容室経営を考えるにあたり、ホットペッパーとの付き合い方は以下の4つに大別されます。

    ホットペッパーをフル活用していく

    ホットペッパーを活用できず、ホットペッパーに飲み込まれていく

    ホットペッパーを完全に止める(自社努力が相当必要)

    ホットペッパーを活かしつつ、自社努力により自力を鍛えて、ホットペッパー依存度を下げても良い経営ができる状態を作り上げる

 

理想は➂ですが、相当なパワーをかけなくてはいけないため、正直実現するのは簡単ではありません。またいきなりホットペッパーを止めると、他の手段で集客が追いついていない場合は売上げが激減するリスクがあります。

 

私が個人的にオススメしているのは④です。依存度を下げつつ、自社の集客・顧客管理態勢を強化していくものです。

 

この④を実現するためにも、集客強化やデータ分析、顧客管理などを徹底していく必要があります。相応にパワーや時間、時にはお金もかかりますが、そこに挑戦しない限り、サロンの安定は無いでしょう。

 

具体的な④の実現手法は、BSBCのブログやセミナー、個社別コンサルティングなどでお伝えしてまいります。ホットペッパーは毒にも薬にもなるものです。どのようにすれば良いか、しっかりと学び実践していきましょう。

 


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